3代目高間一夫です。
おすすめ日本酒 秋鹿 大阪を代表する地酒
秋鹿酒造 大阪市内から山をいくつも超え車で1時間
大阪府の最北部に位置し
今でも日本の原風景の残る里山の蔵
1886年 明治19年創業
1200石
1升瓶換算で年間12万本を造る
農醸一貫をかかげ酒米の栽培から日本酒の造りまで一貫造り
たっぷりとした旨味を持ちながら
それを引き締めるビシとした酸
一本 筋の通った辛口純米酒
秋鹿5代目社長であり杜氏、奥 裕明氏の英断
1. 山田錦の自社栽培、精米機の導入 2. 自営田による山田錦の無農薬循環型農法
3. アルコール無添加 オール純米酒に移行
山田錦の自社栽培、自社精米
1985年から山田錦の栽培に切り替えられますが苦労の連続背丈140cmにもなる山田錦
初年度はすべてが倒れるなど苦労の連続
1985年 コンピューター制御の酒造用竪型精米機を導入
山田錦が取れてもいい加減な精米では意味がありません
精米機だけでも3500万円 建物を入れると5000万
それに維持費もしっかりかかります
1200石の秋鹿にとっては大きな投資です
退路を断つ覚悟が必要だったようです
自営田による山田錦の無農薬循環型農法
1995年からは山田錦の無農薬栽培に取り組まれています 肥料も市販の有機肥料は使わず、すべて自作のオリジナル
当初は米を自家精米した時に出る糠を蒔いていたようで
1反あたり100kの糠を首から掛けたザルで蒔かれていたようで
髪の毛から鼻の穴まで糠だらけ
現在はペレット状のものに改良
酒粕発酵堆肥や、もみ殻発酵堆肥を利用
米つくり酒造りから出る籾がら、糠、酒粕を利用した循環型リサイクル
除草剤も使われないので雑草対策も大変
4年間は雑草の生え放題
手作業での草取り、3人で1か月間毎日やっても一向に減らない
悲壮感にさいなまれたようです
7年たちようやく土質改良の効果が表れ
とろとろ滑らかになるとともに
雑草も減り自信の持てる山田錦が取れるようになった
風通しを良くし病害虫を防ぐため株の間隔を広くとられているため
1反当たりの取り目は3.3俵と一般米8俵にくらべ少なく
質の追及は収穫量をある程度犠牲にしなければならないようです
無農薬循環型栽培の田を次第に広げられ
現在 自営田を含め25町歩25haにて
山田錦と雄町の栽培
これは秋鹿全生産量の20%に相当
お酒のラベルに朱色の「もへじ」の印がおされています
醸造アルコール無添加 オール純米酒に移行
2003年 アル添酒の全廃 オール純米酒に 安価に提供でき、数量を稼げるクラスのものをすべてカット
米の質を追求する事に一本化される決意
表には出ない秋鹿酒造の取り組みについて紹介いたしました
大阪を代表する辛口純米酒として根強い人気酒 秋鹿
- 2021.04.02
- 01:23
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- 3代目高間一夫です。
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